高機能版(2段階積付け)

バンニングマスターでは、JITBOX・パレット・リターナブル容器・スチール箱・木箱への積み付けと、コンテナへの積み付けの2段階計算を可能にする高機能版を提供しています。

JITBOXにおける棚単位の積載

JITBOXとは、JITBOXチャーター便による貨物の輸送に使われるカゴ車を指します。
JITBOXチャーター便では、1BOXあたり内寸104×104×170cm・積載重量600kgまでの貨物をトラックでなくBOX単位にチャーターすることができます。
このJITBOXチャター便に使われるJITBOXへの積載を計算するアルゴズムが「JITBOX向け積付け」です。

次の画像にあるように、JITBOX向け積付けでは同一製品の積載量に合わせた棚の自動配置、及び、1棚あたりの貨物の混載積付けに対応しています。
各棚では空間を最適に分割計算し、現実に近く、最適な積載を計算します。 このアルゴリズムにより、物流現場におけるカゴ車単位の貨物の積載、及び、カゴ車の本数を瞬時に計算することができ、物流品質向上とコスト低減を同時に実現することができます。

パレット・リターナブル容器・スチール箱・木箱による2段階積付け

パレット・リターナブル容器・スチール箱・木箱への1段階目の積み付けは、次の内容を計算・最適化します。

  1. 積み付け最上位部分が平面になること
  2. 同じ商品単位に固まること
  3. 荷崩れ防止を考慮しつつ積載効率を最大化すること

2段階目の積み付けでは下段の強度を考慮しつつ上段の積み付けを計算します。

パレット・リターナブル容器・スチール箱・木箱を同時に使用する場合の積み付け順序の設定や特殊な積付容器の使用など、お客様に合わせたカスタマイズも対応可能です。

専用アルゴリズムの開発

バンニングマスターでは、特殊な積載条件を専用アルゴリズムとして開発することが可能です。
現場において積載要件をヒアリングさせていただき、多数のサンプルデータにより現実に即したアルゴリズムを開発致します。

建材の積載最適化 – 建設業界向け 専用アルゴリズムの開発

建材メーカーでは、重量の大きい建材を、安全性と作業性を考慮して、パレットへ積載しています。
また、トラックでの輸送後、荷卸し地での状況に合わせてトラックへパレットを積載させておく必要があります。

バンニングマスター導入前は、安全性・作業性・荷卸し等の制約を考慮しながら、複数の事務社員にてエクセル(作業図の作成含む)により計画していました。
積載による制約等を考慮した独自のアルゴリズムを開発することで、これらの事務作業を大幅に軽減することに成功しています。

アルゴリズムによる空間活用の最適化は、一般的には積載(充填)率を上げることが第一の目的となります。
作業性を優先させることは、アルゴリズムを算出した結果に対する評価指標が曖昧になる為、開発難易度が非常に高いものでした。
建材メーカー向けアルゴリズムの開発は、現場を理解した当社コンサルタントが実際の運用ルールを詳細にヒアリングし、作業における指標を明確にすることで開発を可能にしました。

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作業性を優先したアルゴリズム導入メリット

積載率でなく作業性を優先にしたアルゴリズム(バンニングマスター)を導入にすることで、次のメリットがあります。

1
指示書作成の大幅な効率向上

エクセルを用いて現場向けの指示書を作成する際、データを上位システムと連動して管理することで、運用制度を向上させることができます。また、バンニングマスターを活用することで計算時間を1分以内にでき、計算結果の修正も容易に行えます。
指示書作成プロセスがより効率的で信頼性の高いものになり、品質向上に貢献します。

2
キャンセル・追加、荷卸し地に合わせた柔軟な積載指示が可能

手作業やエクセルで指示書を作成し、一度まとめてしまうと修正が難しいですが、バンニングマスターを使うと指示内容を柔軟に修正・変更ができ、簡単に対応できます。
また、制約条件を自動的にチェックするので、重量違反などの制約が守られているかを確認できます。
これにより、効率的な指示の作成と安全性の確保が可能になり、作業現場の運用をスムーズに管理できます。

3
作業計画の引継ぎがスムーズに

手作業やエクセルを使った現場指示は、通常、特定の制約やルールを理解している担当者に依存することが多いです。
しかし、バンニングマスターでは、制約やルールがプログラムに組み込まれているため、一定の理解があれば業務の引継ぎが容易になります。

専用アルゴリズムの開発について

バンニングマスターでは、以下の3つの考え方を組み合わせて、お客様の現場に合わせたアルゴリズムを開発します。このアルゴリズムは難解な問題に対しても、数秒から最大3分ほどで解を導き出します。

商品外装箱の3つのサイズ(縦・横・高さ)を提供いただければ、様々な現場に適用可能なアルゴリズムの開発が可能です。このアルゴリズムは、空間の最適化を実現し、業務効率向上と物流コストの削減に多くの可能性を秘めています。

このアルゴリズムはモジュール化されており、上位システムに直接組み込むことができます。商品外装箱が直方体でなく円柱の場合でも対応可能です。

空間の最適化に関する様々な可能性について詳しくご説明させていただきます。
また、どのような業界や用途においても、効率化とコスト削減の機会を見つけるお手伝いをさせていただきます。どうぞお気軽にお問い合わせください。