積付自動計算システム:バンニングマスター
物流効率化に向けた先進的な実証事業」補助金対象に認定

現在、物流業界ではいくつかの深刻な課題が存在し、これらが特にトラックドライバーを含む物流分野での人手不足の要因となっています。これらの課題には、長時間の荷待ちや契約に含まれていない付随作業による長時間労働、価格競争に伴う過酷な取引環境と雇用環境などが含まれます。物流業界では、2024年度から時間外労働の上限規制など、働き方改革の取り組みや脱炭素化に向けた対策が必要とされています。

この背景に基づき、経済産業省主導のもとで、2023年8月に『物流の適正化・生産性向上に向けた荷主事業者・物流事業者の取組に関するガイドライン』が策定されました。このガイドラインは、発荷主、着荷主、物流事業者が連携・協働し、物流業務の効率化と合理化に取り組むことを奨励しています。

物流業界における『物流業務の効率化・合理化』を実現するため、行政は荷主と物流事業者に対して支援を提供する考えです。この支援の一環として、荷主と物流事業者が参考にできるサービスの周知や、特に2024年問題において重要性が高い(特に荷役・荷待ち時間の削減に貢献する)サービスへの予算支援措置を実施する予定です。

物流業界における重要な課題

  1. 営業用トラックの積載率向上

    2020年度の営業用トラックの積載率は約38%でしたが、今後は50%に向上させる必要があります。

  2. 荷待ち・荷役作業時間の短縮

    2020年度において、トラックドライバーの1運行の平均拘束時間の内、荷待ち・荷役作業等にかかる時間は約3時間でした。この時間を1時間以上短縮する必要があります。